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最近SNSなどで話題の”韓国発信”顔周りの産毛パーマ(チャンモリパーマ)を解説します

こんにちは、デザイナー関田です。

突然ですがみなさん、最近SNSやニュースなどで顔周りの産毛をストレートパーマで人工的に作る技術、ご覧になったことありますか?

髪の毛を後ろの方から持ってきて産毛に変化させている技術です

あっ!見た事あるって方多いのではないでしょうか。

韓国発信かと思われるのですが、恐らく女性の生え際には”産毛が生えていることが可愛い”とされているようです。

お客様から何度かご質問を受けたので、ブログでご紹介していきます。

 

今回の記事はこのスタイルが可愛いか、可愛くないか、という事についてではなくどういった施術方法なのかメリットデメリットは?という事にフォーカスして書いていきます。

 

この記事で分かること

  1. 産毛作成の施術プロセス
  2. 産毛を作ることによるメリット
  3. 産毛を作ることによるデメリット
  4. 以前この技術を他の部分で応用した経験のある僕がやってみて思った感想
  5. 産毛が欲しい方への別の方法ご紹介

 

何か、文にするとすごく分かりずらいので早速画像付きでご説明していきます。

1.施術プロセス

こめかみや生え際を中心に、少し髪が薄い部分があると思います。

特に丸の部分などは少し薄くてお悩みの方も多いかと思います。

(これはウィッグなのでしっかり生えそろっていますがご了承ください)

そして通常はこの丸枠の地肌の部分に産毛が存在します。

通常、髪の毛は放射状に生えているので、根元は矢印のように様々な方向に向いています。

この様々な方向を向いている奥の毛を潰して前に持ってきて産毛風にしてしまおう。

というのが、今回の施術になります。

髪の毛を前に持ってきて地肌からストレートパーマの薬剤を塗布し、前に潰します。

特に根元をしっかり潰さないといけないので、丸枠のように地肌からしっかり塗ります。

さらに、しっかり肌に沿って生えているように見せるためペーパーを貼り肌に密着させます。

このまま数分放置するとストレートパーマの薬剤が作用してきて根元が折れ地肌に密着します。

その後薬剤を洗い流し定着剤を塗布して固めます。

写真で薬剤が塗ってあるところに元々毛は無いので、後ろから持ってきた毛が産毛のようになります。

ベースが整ったら、後ろから持ってきた毛は長いので産毛風にカットしていきます。

こんな感じに。

なんとも自然に産毛っぽくなります。

束ねたり、お団子にしたときに特に髪の無くなる部分に産毛が出現するのでコンプレックスのある方にはとても魅力的です。

施術はこれで終わりです。

通常のストレートパーマのようにアイロンを通したり、施術部分自体も少ないので所要時間は30~40分程度ととても早いです。

具体的に何が行われているかが分かった所で、次はこの施術のメリットデメリットをご紹介したいと思います。

メリットデメリットと言うと少し語弊を招くかもしれませんが、あくまでも僕、一個人の勝手な見解になりますので肯定否定をするものではありません

2.産毛施術のメリット

先ほども申し上げましたが、束ねる時や髪をかきあげた時には産毛がびっしり見え、若々しく、ベビーフェイスに見える事間違いなし!

アレンジした時のニュアンス的なおくれ毛も作りやすく、様々なヘアスタイルを似合わせてくれるすごい力があります。

男性女性関係なく、顔周りに毛がしっかり生えているという事はそれだけでカバーする部分が減り巻き髪、アップヘア、色んな髪型を似合わせやすくします。

これは大きなメリットと言えます。

しかし、もともと産毛の多い方でそれが逆にコンプレックスで脱毛される方もいますよね。

まさにないものねだりです。

3.産毛施術のデメリット

この施術の一番の問題は持続力の短さにあると思います。

根元がしっかり折れ、肌に密着している状態なので鮮度が命です。

ひとたび根元が伸びてくると伸び幅5mm~1cmで髪の毛本来の方向へ毛が戻っていこうとします。

すると、伸びていく方向は本来の方向へ、しかし折った根元は折れたままの状態で伸びていきます。

髪の毛の途中が折れたまま伸びていくので、、、

何となくご想像がつきますでしょうか?

髪が部分的に折れながらかなりおかしな事になります。

これが最大にして唯一の欠点と言えるでしょう。

では解決方法はあるのか!?

以前これを応用したダウンパーマというものをやっていた時期があります。その経験を少しお話していきます。

4.関田の経験談

7~8年前になるかと思いますが、当時韓国の男性ボーカルユニットのヘアを担当していました。

当時から、韓国の人は美容に関心高く、初めて会ったヘアさんには髪の毛を触らせてくれないほど、、、

とてもこだわりがあり、信頼を勝ち取るのにすごく苦労しました。

韓国の美容意識については当時僕もとても勉強になり、そんな経験の数々から今があります。

そんな中で、メンバーから髪型のシルエットについての相談がありました。

「ハチ(頭の左右一番出っ張っている部分)が出ていて頭の形がかっこよくなりずらい」

アジア人には多く、特に癖毛の方などは梅雨時期、頭のシルエットが四角くなりませんか?

ハチが張っていて横にボリュームが出るとシルエットがキレイになりません。

欧米人のように頭が細くトップに高さのある頭の方がかっこよく美しいのです。

そんな相談を受けた僕は、何か対策はないものか、、、

僕らがついていないときでも乾かしただけでボリュームを落とすにはどうすればいいのか、、、

考えた末一つのテクニックに辿り着きました。

それがダウンパーマです。

今回の産毛パーマと同じ要領で、耳上のハチ周り、サイドのボリュームが出てしまう内側の毛を潰す方法です。

骨格的にハチが出てしまっているのは仕方がないので、せめて内側の広がる毛を根元から抑えつけたらいいのではないかと。

地肌からストレート剤を塗布し、ペーパーで抑えしっかり潰したところに定着剤を塗る。

想像できるかと思いますが、しっかり根元から潰れ、シルエットは抜群にキレイになりました!

とても喜ばれ我ながら大満足だったのですが、、、

一か月後のプロモーション撮影の日に、、、

伸びた根元がふっくら本来の自然な形に戻り、その一センチ奥は毛が折れ妙な形になっていました。

数日後慌てて同じ施術を施し、元に戻したのですが、、、

これは永遠にいたちごっこ、しかも短命でメンテナンスの頻度がとてつもなく多くなるな。という事が分かりました。

この経験から、今回の産毛パーマは恐らく同じことになるなと容易に想像がついたのです。

と、いうことは、、、

毎月の美容室メンテナンス費用をプラス15,000くらい?覚悟で長期で続けていく覚悟をした方は施術に臨んでもいいと思いますが、安易に手を出すと、ちょっと厄介な思いをすると思います。

ここまでで、かなり納得のいく知識が入ったのではないでしょうか。

 

5.産毛作りの別方法

それでもやっぱり、ふさふさ産毛があるほうがいい!

かきあげたり、束ねた時に産毛があるほうが可愛い!

って方は、アートメイクのヘアラインという施術を施すのも一つだと思います。

最近多くなってきた、眉アートの応用で、こめかみや生え際の薄い部分に毛を書き込み、地肌を埋めて毛があるように見せるテクニックです!

実際の毛ではないのでなびいたりはしませんが、客観的に見たら細かくは分からないのでいい感じに生え際が埋まります。

しかもメンテナンスは2年に一回程度だったと思うので、こういった方法もひとつです。

何がいいか、可愛いの定義はそれぞれですが、正しい知識でちゃんと選択できることが大事だと思います。

今回は産毛パーマのご紹介でしたっ!

最後までご覧頂きありがとうございました!

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