こんにちは、フリーランス美容師関田です。
今日は髪のダメージについてお話していこうと思います。
ところでみなさん、「あなたの髪の毛はどちらでしょうか」
という質問になんと答えますか?
ほとんどの方が傷んでいる。もしくは傷んでいると思う。
とお答えになるのではないでしょうか?
僕が1か月サロンワークの中で質問を繰り返した結果、95%の方が傷んでいる、もしくは傷んでいると思う。
とお答えになりました。
この記事でわかること
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自分の髪の毛が傷んでいる原因は何なのか
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痛みの原因に対して自分に合った対処法は何なのか
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万人共通して、今日から実践した方がイイ簡単ダメージケア方法ご紹介
ではなぜ髪の毛が傷んでいるのでしょうか?
ダメージ原因 カラーリング編
カラーリングは10年以上続けており、パーマや縮毛の履歴はありません。
普段コテも使わずセットはドライヤーだけです。
情報はざっとこの量で十分です。
答えは簡単
ダメージの原因はカラーリングです。
あたり前のことをあたり前に言いましたが、、、そうではありません。
カラーリングの原理をすごく簡単にお話します。
細かく話していくと奥深いので、本当にさらっと難しい事は端折りながら説明していきます。
カラー剤は、1剤(色味の薬)2剤(髪の組織を壊し色味を導入する薬)
この2つを混ぜて髪の毛を染めていきます。
8トーンにしたければ8トーンの希望色味の1剤と、それを導入してくれる2剤を混ぜて髪の毛に塗る。
10トーンにしたければ10トーンの希望色味の1剤と、それを導入してくれる2剤を混ぜて髪の毛に塗る。
単純にこれだけの作業なのです。簡単に言うと本当にこれだけです。
ではこの2つの薬がどのように髪の毛にダメージを与えてくるか。
それは、1剤のアルカリ度によって大きく変わってきます。
ダメージの最大の原因はアルカリです。アルカリに傾いた毛髪はパサパサな状態になるので、これを一般的に傷んでいる。と呼びます。
アルカリ度の高い薬は発色が早くクリアです。そのため時短にもなり仕事効率は良いのでよく使用されます。
薬剤も優秀で、根元のリタッチと毛先のカラーを分けて塗る必要もなく一気に塗ることができます。
美容室でご自身のカラーリングがどのように塗られているか、リタッチと毛先、別々の薬を使っているか、一気に同じ薬で塗っているかよ~く見てみてください。
時短と言っても、塗布からお流しまでの時間を10~15分縮める程度ですが、一日に何人ものお客様に繰り返せばそれなりの時間になりますので多く予約を取ることができ、塗布も簡単なので好んで使われます。
えっ!?
じゃあこれから先もカラーリングを続けていくにはどうしたらいいの?
ダメージ原因カラーリング対処法
大丈夫です、単純にアルカリ度の低い1剤を使ってあげればいいのです。1剤(希望色味)には様々種類があり、極端にダメージを抑えられるものがいくつかあります。
もちろん色味のバリエーションは申し分ありません。少しだけ(10~15分程度)時間はかかりますがアルカリの極端に低い1剤で今後10年染め続けた髪の毛と、発色の早いちょっと美容師のご都合主義なアルカリカラーで今後10年染め続けた髪の毛、本当に本当にとんでもない違いが出ます!
こだわって自分の髪の毛を大事にされたい場合は、薬剤の内容までこだわりたいですよね。
もちろんアルカリカラーにもメリットはあります!
先ほども申し上げましたが、単純に塗布が早く、放置タイムも少ないので一秒でも早く帰りたい方はオススメです!
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ダメージ原因アイロン&コテ編
こちらの髪の毛はカラーリング、パーマ、縮毛などの履歴なし。
特段ケミカルな施術をしていないのに毛先がまとまらず暴れます。
時にはプチプチと毛先が白くなり指を通すとジャリっとすることがあります。
経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
一見髪の毛には何の負担もかかってないように思いますが、ケミカル施術をしていないのに髪の毛が傷んでいる方の多くは毎朝のスタイリングにその原因が隠されていることが多いです。
今回のダメージの原因はアイロンの熱です。
髪の毛はある一定の温度を超えると熱変性またはたんぱく変性と言われるものを起こします。
聞いた事のある方もいるかもしれませんが、髪の毛は熱を通せば通すほど硬くなり、毛先が白く変性を起こし手触りを著しく損ねます。
卵をフライパンに落とすと透明だった白身が一気に固まり白くなりますよね。
あれと同じことが起こります。
ダメージ原因アイロン&コテ対処法
多少の個人差はありますが、130度から髪の毛は熱変性を起こします。
さらに細かく言うと、乾いている状態で130度、濡れている状態だと60度ほどで熱変性が始まります。
いかがでしょうか?皆さんは毎日のアイロン&コテの温度は何度に設定されていますか?
髪の毛がしっかり乾いているというのが前提ですが、基本的には130度以下の熱でスタイリングしてあげれば髪の毛を熱変性から守ることができます。
これを忠実に守るだけで髪の毛は大きく改善していきます。
しかし!
ここで思わぬ落とし穴ですが、皆さんアイロンを入れる時しっかり髪の毛乾いてますか?
しっかり乾いている状態でないと変性温度は変化し130度以下の熱で変性が始まってしまうので気を付けなければいけません。
普段180度で巻いている方が急に130度に変えると熱の入りが遅く少しストレスに感じてしまうかもしれませんが、自分に合った温度に設定していかなければダメージは改善されないのです。
僕の人気メニュースタイリングレクチャーでは、今のダメージ原因、髪質に合った対処法も細かくご説明します。髪の毛に合った温度をご紹介したり、日々のケア方法を分析し正しいケア&セット方法をお教えしています。
ダメージ原因縮毛矯正編
こちらの髪の毛は縮毛歴10年、髪質改善歴3年
白髪染めリタッチ8年
普段は髪の毛をまとめることが多く、アイロンの使用はほぼありません。
特に気になるダメージは毛先の硬さとピンと張って動きの出ずらい毛先です。
ご来店時の写真になりますが、毛先は触り心地も硬く動きがでません。
今回のダメージ原因は縮毛矯正です。
10年間続けた縮毛によるダメージの蓄積なのですが、縮毛矯正は基本的に一度かけた部分に再度かけ直すことはありません。
よって、一度の縮毛で大きなダメージを負っていることになります。
初めて施術させていただいた時の毛先の状態はこんな感じで、切れ毛もあり、まとまりとはほど遠い状態でした。
最初の画像は僕が施術してから3年程経った後の状態です。だいぶキレイになってきていますが、触り心地を元に戻していくにはまだまだ時間がかかりそうです。
縮毛矯正のダメージの原因は、カラーリングの時にも出てきました、アルカリ度が大きく関係してきます。
縮毛矯正は、強いアルカリ性の薬で髪の毛の結合を深くから切り癖をのばします。
強い癖には効果てき面ですが、その分リスクがあります。
深い結合を切るので必要以上に真っすぐになってしまう
深い結合を切り固定するので触り心地が硬くなる
時間の経過とともに水分量も失われダメージがひどくなっていってるように感じます。
著しくダメージしてしまっている場合には手の施しようがないので、切り落とすしかありません。
ダメージ原因縮毛矯正の対処方法
髪質改善でphを酸性に設定し薬剤の塗布量、放置時間、でじっくりじっくり癖を取る。
傷ませたくはないですが、癖があるのも嫌なので縮毛は続けていかなければなりませんが、もちろん縮毛をしないのがベストです。
原因は確実に縮毛にありますので縮毛矯正の施術を工夫しなければいけませんね。
縮毛矯正は強いアルカリの薬で施術をし、しっかり癖を伸ばしますがいくら癖が強くてもアルカリ剤で施術をしなければならない、という事はありません。
毛の状態に合わせ、癖の強い耳後ろやはち周りは酸性域ギリギリのラインで薬剤を設定、こめかみなどの毛の弱い部分には優しい酸性の薬でじっくり作用させ伸ばします。
こめかみや顔周りの癖は、毛が弱いのに癖が強いやっかいなパターンが多いので酸性域の薬で慎重に施術します。
カラーリングの時にもお話しましたが、髪の毛のトラブルはアルカリと酸で全て説明がつきます。
言い換えればそれ以外の何物でもありません。
よって、施術者がいかにアルカリを遠ざけ酸性域で全ての施術を行っていくかにかかっています。
余談ですが、もちろんアルカリの縮毛矯正にもメリットはあります。
中にはとにかく真っすぐに!少しのうねりも許しません!という方もいらっしゃるかと思うので、そういった方は縮毛矯正をオススメします。
話を戻しますが、あくまでもダメージ原因の対処法です。
2枚の写真を見て頂けると分かりやすいと思いますが、3年続けて明らかに毛質が変わってきています。
さらに初回ではダメージ原因を見極め、難しい判断でしたがすごく優しい酸性の薬剤で毛先の硬さを取る施術もしました。
そのまま3年定期的に髪質改善を続け今では来店時の何もしていない状態で1枚目の写真まで回復させました。
すでに縮毛で傷んでる方は、今からでも酸性域の薬剤施術に切り替えることが賢明です。
まとめ
髪の毛のダメージはアルカリの高さによって大きく変わるので、自分自身が求めている仕上がりと薬剤のパワーがしっかりリンクしているのか?余計な負担がかかっていないか?
一人一人、同じダメージ(アルカリ)で悩んでいても、その発生元がどこなのか?という事を的確に究明することが肝要になります。
今一度施術を見直し、自分に合ったパーソナルな施術をしていきましょう!
最後に、、、
万人共通今日からできる簡単ダメージケア
どんなダメージにも有効的で、すぐに効果がでるケア方法が
お湯の温度を2度下げる
です!
お風呂で頭を洗い流す際、いつもの温度を2度下げて流してみてください。
えっ!?それだけ?
と思うかもしれませんがめちゃくちゃ効果的です。
こんな風に、サロンでも、自宅でも改善できること、知らない事がたくさんあると思います。
ぜひぜひお気軽にご相談ください。
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