前回は美容室で待たされない裏技!をご紹介しました。皆さま本当に試してみてくださいね!面白いくらい効果てき面です!
そこで、前回の問題(美容室でたくさん待たされる)に付随して、いい美容師はどう見つけたらいいのか。膨大に情報が溢れている中選ぶ基準がわからず、ネットを開いては似たような写真の羅列にジプシーを繰り返している方も多いのではないかと思います。今と昔で、うまい美容師が見つけずらくなってしまった点の一つに”肩書が指標にならない”ということがあげられると思います。
肩書に”トップスタイリスト”や”アートディレクター”、”プロデューサー”、”〇〇代表”とついていたのに物凄く若い子が出てきた、、、見るからに経験が無さそう、仕上がりがまるで納得いかない、所属人数が少なく全員にいかにもな肩書がついていた。など思い当たる節はありませんか?
肩書はそのサロン各々で定め、確実な美容界全体での決まりはないため自由に設定することができます。少し前(僕がアシスタントの頃5~10年前)までは美容室で肩書を付けるのはとても大変であり、今では当たり前のようについている”トップスタイリスト”の肩書ですら任命されるのはとても大変で、売り上げの規定やサロン貢献度など様々な観点から選び抜かれた精鋭のスタイリストにのみ許された、言わば名誉ある称号のようなものでした。
今ではネットを見ていると当たり前のように飛び交うカッコいい横文字の肩書に、そんなにゴロゴロいていいのか~と選ぶ基準としてちょっと信ぴょう性にかけてしまう、、、お客様の立場に立つと少し不親切かな?と思ってしまう事があります。
前回ブログの中でもすこし書きましたが美容室とは本来お客様ファーストであります。これは絶対です。一口にいい美容師と言っても何をもってしていい美容師かはとても難しいです。
話は少し変わりますが、ここ最近、バッサリスタイルチェンジされる方が多く(体感的に)切った後の伸ばしプロセスを長々ご説明するシーンによく出くわします。
ここで読者の方々に突然質問なのですが、美容室に行った際の初めのカウンセリング、大体何分くらいお話しされてますか?
『今日どうしますか~?』から始まり施術に入るまで正味どのくらいの会話量でしょう?美容師側の確認事項が中心になり思ってることや、前回の感想、以前の美容室での失敗談、保存してある希望スタイル写真、etc…ちゃんと出せていますか?
もちろん、長ければいいという話でもありませんが、お客様の声なき声を十分にすくい上げることもまた、美容師の大切な仕事であると思います。
例えば、伸ばしかけのプロセスや日常ブログでもご紹介していますが、バッサリ切る場合切った後のアフターケアはとても大事になります。どんな手順が待ち受けているか。また、先々に控える大切な予定に向けたヘアアプローチ、誰に見せたいか?誰の評価がとりたいか?特定の個人なのか、大衆受けなのか、面接仕様なのか、、、
などなど美容室の来店理由は定期メンテナンス意外にもたくさんあるはずです。最近だと韓国女優ヘアなども人気ですが、なかなか写真も出しずらく伝えるのが難しい瞬間もあるのではないかな?と。
その声なき声を拾って差し上げることってとても大事で、、、だからこそカウンセリングの時間は何よりも大切だと思っておりこれまでに感じたことのないくらいの納得感で施術に入ることを心がけています。
例えば韓国女優ヘアの場合だと、スタイリング剤や顔周りの流れ、スタイルが短い場合は切った後伸ばす時のプロセスを中心にカウンセリングしていきます。普段のスタイリングテクニックに応じて段の量を変えたり全く違う女優ヘアをご提案したりもします。
面接前や大事なプレゼンを控えていたりするような場合はもはやトレンドは不要です。いかに印象よく、先方に良いイメージを与えるかの一択でアプローチしていくことになります。そして先方の特徴や開催場所の光の具合(オフィスなのかカフェなのかetc,,,)で色味も選定していきます。
それで言えば最近はウェディングフォトのヘアプロデュースも相当数担当させてもらいました。これは写真に残るので本当に本当に大事です!髪型の相談はもちろん、日程に合わせて色落ちを計算しカラーリングをします。カットはスタイルをある程度絞り込み、ここまでおぜん立てしたら失敗のしようがないよね、、、という所まで顔周りのおくれ毛などにこだわり仕上げます。さらにはこの写真を見せてこう発注すれば絶対にこう仕上げてくれます。という、プロに対する的確な発注の仕方までご説明するようにしています。
このように様々なシーンで大切になってくるヘアスタイル。第一印象を8割くらい左右すると言っても過言ではありません。そんな瞬間瞬間に自分の作品がお役に立てればという思いで日々仕事に向き合っています。
HPの冒頭にもかいてありますが、ヘアスタイルは景観の一つになりうると考えます。生活している中で、他人のヘアスタイルは目線の中に常にあり、人と関わる以上必ず目にします。そんなヘアスタイルを唯一無二なものに。人々を素敵な気持ちにできるように。
ってすごい気持ちが入りすぎてつい語ってしまいました。明日も素敵なヘアスタイルに出逢えますように。