こんにちは。
デザイナー関田です。
今回はヘアスタイルとは異なる、僕の日常、そこからインスパイアされるものと、そこにリンクした日々の心境や仕事に対する心情などを書いていこうと思います。
ありがたい事にご縁あり、新宿伊勢丹さんが開催するアート個展には度々ご招待、お仕事させて頂いており関わる全ての方に深く感謝致します。
先日、アーティスト三浦大地氏のMODERATION、レセプションパーティにご招待頂きじっくりと作品を拝見させて頂きました。
ファッションデザイン、CMなど幅広く手掛けるアートディレクター三浦氏。
そんな三浦氏が肩書きにとらわれず現代社会の固定概念や見えない枠をアートの力で解き放つ。
MODERATION=中庸
をテーマにアートコレクション個展を開かれました。
僕の感じた事(勝手な解釈)を書きながら、作品をご紹介していこうと思います。
"中庸"とは、「過不足がなく偏りのない」「調和のとれた」という解釈が広く知られており僕も仕事、ひいては生きる上でとても大切にしている考え方の一つです。
人の解釈は、差別なくフラットに物事を捉えよう!そう思ってはいてもなかなか難しいもので、つい"自分の当たり前"や"エゴ"都合のいいように解釈してしまうものではないかと思います。
Disney 作品
しかし、物事は必ず多面的であり様々な角度からの見え方があります。それは意識しなければ立体的には見えず平面的に捉えてしまうもの。
一方から見た正義は、もう一方からは悪である。なんて事は日常ざらにありますね。
ケンカがいい例です。
そのすれ違いが大きくなると世界は混乱に陥ります。
しかし寛容な心(理解)は、経験、挫折、苦しみ、喜び、人生の様々なイベントを経て日々大きく成長します。
そんな深い許容や感謝が大きければ大きいほど人生は豊かに、尊いものになっていくのではないでしょうか。
僕はそれを「冷静と情熱の間」と呼んでいるのですが、、、
この話は割愛するので、言葉の真意が気になった方はサロンで直接お問い合わせください。w
話を戻します。
中庸の考え方は【今】まさに人間が手に入れなければならない考え方なのではないでしょうか。
そんな想いをアートに込め、世の中に発信した三浦氏には深い感銘を受けました。
僕自身、仕事をする上で最も大切にしていることは「否定をしない」事です。
一つの叶えたいスタイルがあったとします。
『お客様はボブにしたい』
『僕は様々考慮しロングをキープしたい』
お客様の漠然とした希望と
現実的な僕の提案と
さてどちらが正しいでしょうか。
プロだから僕?
お客様は神様だからお客様?
答えはどちらも正解ではありませんよね。
一つの事を作り上げる上で、偏りがあってはお互いの納得したものには絶対になりません。
発言や決定には必ずその裏に隠された真意があります。
その真意を、できる限り少ない言葉でも読み取れる美容師こそ一流だと考えています。
もちろんエスパーではありませんから、全てはわかりません。
ではそこを埋めていく物は何か、
コミュニケーションです。
クリスタル盆栽
CHAUMETコラボ作品
このコミュニケーションをより円滑にするエッセンスは相手の背景や己のボキャブラリーです。
常に自分の世界だけに留まっていては、相手の事など分かりませんし何も見えませんよね。
自分ワールドに引き込むだけでなく、相手の世界にお邪魔できるような準備もしておきたいものです。
このような思いで日々仕事に取り組んでいる故に、今回の個展はとても楽しい時間となりました。
長くなりましたが、もし気になった方いらっしゃいましたら、まだ開催しておりますので新宿伊勢丹ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
明日もいい日になりますように