お悩み相談 日常ブログ

ボブヘアを、長さを変えずにイメチェン!

こんにちは、フリーランス美容師関田です!

今回ご紹介するヘアスタイルは、ボブから長さをそんなに変えたくないのだけど雰囲気を変えたい!というお悩みヘアーです。

こういった場合は特に十分にカウンセリングをし、しっかりと施術内容を共有して進めていかなければ満足度の低下に繋がります。

大きく長さを変化させたり、傷んだ髪の毛をキレイにしたり、わかりやすい変化があればいいのですが、そうでない場合十分に話し合い納得した状態で進めていくのが大切になります。

前髪のアプローチも生え癖があったりと、少し制約(自宅でのセット方法)が出てくるためちゃんとカウンセリングをし意思の疎通がとれた状態で進んでいきます。

僕の真骨頂です!

お客様のご要望は否定せず、可能な限りの可能性を引き出しご要望にお応えします。

今回は長さを生かし、カットのアプローチとスタイリングで雰囲気を変えていくのですが、、、

加えて、前髪に癖があり前髪の根元が浮いてしまいやすいというお悩みもあります。

長さは肩に当たるボブです。この長さは雰囲気を変えるのがなかなか難しいのですが、、、アプローチ方法はこのあたりがあげられます。

 

・長さは変えずに段を入れ丸みのあるボブにする

・前髪を作り大きく印象を変える

・カットはほぼ変えずにスタイリングを工夫して変化をつける

 

 

さて、今回は下二つの、

・前髪を作り大きく印象を変える

・カットはほぼ変えずにスタイリングを工夫して変化をつける

このアプローチでいきます。

一番難しい前髪ですが、今はこの状態です。

この写真は自然にとかした状態で撮った写真になりますが、左側に自然と流れてしまうのが見えますでしょうか?

極端に言うと、長い状態のときはこのような動きをしています。

癖の強い部分は長い時と短い時で動きが大きく変わるのでやっかいです。

右側こめかみ付近に浮きがあるので、その癖の影響で根本が持ち上がり左側に流れてしまいます。

この癖は切ると、毛の重みが無くなりさらに大きく影響を受け浮き上がります。浮き上がった後、ぱっくり分かれようとするので恐らくさっきとは逆の流れに変わります。

この場合は、前髪の幅を広めに取り割れをぼかしていく方法を取ります。

さて、実際に切ってみると、、、

予想通り、丸く囲んだ部分を癖の起点に湾曲しますが、広めに前髪を取っているのでそこまで気になりません。

前髪が広め、狭め、と言っても分かりずらいと思うのですが、例えば狭めの前髪はいわゆるシースルー前髪のようなものです。

例えばこんな感じに↓↓↓

この前髪の作り方はかなり薄目で生え癖の影響を思いっきり受けてしまいます。

それに対して今回は、前髪を広めにとって割れてしまう部分をカバーするように作ります。そして、前髪の中間部分から毛先にかけて毛量をとることで厚ぼったさを無くしオイルスタイリングで抜け感を出します。さらに長めに切っておくことで多少浮いてもちょうどいい長さに設定しておきます。

今回の幅はこのくらい↓↓↓

こうすることで前髪の生え癖によりチャレンジしずらかった前髪を作ることに成功します。

下の写真、少し長めに見えると思いますが浮きを考えるとこのくらいがちょうどいいです。

乾かし方は、こすったりどうこう、、、ではなく、ちょうど生え癖のあるこの部分をドライヤー時につぶして乾かすだけです。

逆に今回の前髪で嬉しい点は、毛先の動きは生え癖によって自然に流れるので毛先のスタイリングがいらない点です!

アフター写真をご覧ください。前髪は生え癖部分をドライヤーで潰して乾かすだけでこのくらい自然に流れます。そのくらい、前髪の幅の調節は大事かつ、有効的なのです。

サイド写真を見て頂きたいのですが、おでこと前髪との隙間、結構ありますよね!

でもこれは、丸みをつけてセットしたわけではなく自然な生え癖による浮きです。

ここまで浮く場合、大抵の場合は前髪を作ることからまず断られてしまうことが多いと思います。

しかし、毛質、生え癖をしっかり分析してアプローチすれば、長さを変えなくても雰囲気を変えたりすることは可能になります!

スタイリングのキモは何と言っても前髪です!

幅広に取っているので思っているより大幅に(こめかみの辺りまで)こすって左右に振って乾かします。この時、

意外と根元がしっかり濡れていない

しっかり左右にこすれていない

この二点が失敗する原因として多くあげられます。

朝の準備の時、しっかり濡らして乾かしてください、こすって乾かしてくださいという説明は美容室で必ず言われると思いますが全然甘いです!!!

ここ、本当に本当にポイントなのでいつも細かく説明させて頂いております。

今回に関しては前髪さえうまくいけば万事OKです!

根元はこれでもかってくらいに濡らさなければなりません。そう、思っているより三倍は濡らしてください。結局はこの最初の濡らしのアプローチやしっかりこするというアプローチ、つまり最初の一手目が全てです。

逆に言えば、ここさえ上手くいけば本当に上手にスタイリングできるようになります。前髪の作り方は僕のスタイリングレクチャーですぐにマスターできます!再現性は美容師とお客様で作り上げるものです。

覚えてしまえば、えっ!?最初が上手くいくとこんなに簡単なんだ!と思うと思います。

ちなみに全体には緩やかな癖があるので自然に乾かすだけでOKです。全体に緩い癖のある方は、癖の流れを見極めて毛先がまとまるように切ります。

こんな感じで今回は、長さを変えずにイメチェンスタイルをご紹介させて頂きました!ぜひ参考にされてください!

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